リゾルト710の経年劣化。

リゾルト710の経年劣化。

先週は麻布テーラーSQUARE二子玉川店で、リゾルトのデザイナー林さんを招いて、スタッフのフィッティング研修を行いました。約4年前に二子玉川店でリゾルトの導入を決めた当人なので、私も同席させていただきした。

導入した理由は、①どんな体形でもなるべく丈を切らずに穿けるよう、ウエストに対して最大8サイズのレングスが用意するオーダーに近いシステムであったこと。②テーラードジャケットやドレスシューズにマッチするジーンズだったこと。と、もっともらしい理由はありますが、麻布テーラーをディレクションしている私自身が、リゾルトのヘビーユーザーであったこと、デザイナーの林さんの人間性が大好きなことが、ほんとの理由です(笑)。
 
今までは、股上が浅く、膝から裾にかけてテーパードがかかっているストレートの「712」のみをセレクトしていたのですが、今シーズンより、リゾルトの代名詞モデルであるテーパードストレートの「710」の展開もスタートしたので、それに伴う研修です。
リゾルト「710」の特徴は、まずデニム生地です。旧式の染色方法、織り機を使用し、他とは全く違う毛羽立ちとザラつき感を持ったものとなっています。その生地は穿きこむことで、毛羽立ちが取れてきて、それと同時の絶妙な色落ちと風合い、アタリが生まれ、経年変化をとことんまで楽しむ事が出来ます。

ちょうど半年経過の写真が過去のブログに載っていました。ねじれと耳にアタリが出てきましたが、まだ色が濃く残っています。

先日、林さんと一緒に撮った写真は、当時と同じ「710」です。約4年経過していますが、ねじれがさらに強くなり、耳のアタリ、ウエスト回りのヒゲもいい感じで育ってきています。もうしばらくすると、林さんのようなブルーに変化してきます。もちろん、二人とも最初はワンウォシュでした。

そして、サイズ感も独特な特徴があります。最初はかなりキツイですが、穿いて着用していくと体に合わせてウエスト、太もも周りが約1インチほど伸びてきます。それを想定しながらフィッティングをします。8種のレングス、ウエストとの掛け合わせではなんと87サイズなので、ほんとにオーダーのようにフィッティングをしていきます。

ちなみに、私は身長175㎝・体重59㎏・ウエスト79㎝・ノークッションで総丈103cmです。いつも履いていているリゾルト710は、ウエスト30インチ・レングス33インチになります。私はノークッションで履いていますが、軽く一折りする場合はレングス34インチになります。穿き込むにつれて膝の裏にシワが出来て、裾が約1cm上がってくる感じです。

このジーンズは、フィッティングが命かと思います。オーダースーツも採寸する麻布テーラーのスタッフは、テーラード仕込みのフィッティング技術で、お客様に最適なサイズをご提案させていただきます。研修したばかりなので、完璧かと思います(笑)。

最後は、3年前にイタリアのピッティウオモのリゾルトブースでの写真。リゾルトは、アジアはもちろん、ヨーロッパのセレクトショップでも扱われている、世界的に人気のジーンズなのです。

しかし、ピッティ3年行っていないのか。。。来年の6月は行きたいな。。。二人とも当時は日焼けが凄いし(笑)。

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