上月のきづき #PITTI UOMO続報
帰国便の機内で、このブログを書いています。速報ではなく、申し訳ございません(汗)。タイトなスケジュールで終日予定を入れているので、なかなか文章を書く時間が取れませんでした。プライベートのインスタグラムやストーリーは写真や動画だけなので、タイムリーでアップしているのですが、オフィシャルなブログの文章は時間がかかる。。。私のブログは文章が長いのをポリシーにしているので、自業自得ですが(苦笑)。
さて、本日はピッティウオモを振り返りながら、麻布テーラーとしてのトレンドの取り入れ方について書こうと思います。
何度かブログでも書いてはいますが、麻布テーラーはセレクトショップのように、ピッティウオモやショールームなどで、その時のトレンドの既製品を買い付けは、あまりしません。では、なぜピッティウオモに行っているのか?それは、世界的なトレンドを直接目にすることで、日本のビジネスパーソンにも、TPOとしても受け入れられるトレンドのリアルクロージングをパーソナルにご提案するための、商品政策(マーチャンダイジング)を作るためです。
ピッティウオモはショー要素(お店でいうウインドディスプレイ)が強いので、そのまま受け入れても、日本でのTPOに沿った装いには限界があると私は思っています。ディレクションする立場として、一番重視しているが、実はスタイリングです。特にカラーのコーディネーションは、かなりトレンドを取り入れるようにしています。ビジネスパーソンの装いのベースは、スーツやジャケパン。そのカラーはネイビーかグレー、せいぜいブラウンに限られます。そうなると、シャツやネクタイのⅤゾーン次第で、スタイリングイメージは変わるのです。そのため、ピッティウオモ後には、シルクのネクタイ産地のコモにも入ります。 相変わらず、前おきが長くてすみません。これが私のブログです(笑)。本題、来秋冬シーズンで、麻布テーラー視点での最も新しいカラーコディネーションはこれです!
「暖かみのあるライトグレーにくすんだパープル」
ダウンやコート、ブルゾンやニットなどを含めて、多くのブランドでこのような色合わせが出ています。麻布テーラーでは、くすんだパープルをメインの重衣料には使わずに、シャツやネクタイやニットなどのⅤゾーンとして考えます。例えば、クローゼットにあるグレーフランネルのスーツにいつものホワイトやブルーでないパープル系のシャツを買い足すだけで、今っぽくなります。シャツはホワイト以外が難しい、そんな方にはやはりネクタイです。
それを、コモにあるネクタイサプライヤーまで足を運び、オリジナルで色柄出しまで依頼します。もちろん、華やかさだけではなく、日本のビジネスシーンでも馴染める品格あるものを企画しています。こんなネクタイ1本を買い足すだけで、今っぽくなります。
スーツやジャケパンのライトグレーがTPO的に難しい方は、いつものチャコールグレーの代わりにミディアムグレーを買い足していただくと、ずっと今っぽくなります。もちろん、麻布テーラー的には、トータルコーディネートで一新して欲しい気持ちもありますが、お客様に合わせてパーソナルにご提案するのが、麻布テーラーもモットーです!!! 以上、私の企画方法を種明かししながら、最も気になる麻布テーラー視点のトレンドをお伝えしました。最後にカラーといえば、フィレンツェお約束のこの料理。見方によっては、くすんだパープルか(笑)。