上月のきづき　＃生地選びで装いの悩みを一発回答！

昨日、馴染みのヘアーサロンで渡されたiPadで、Men’s EXを眺めていて思い出しました！これ、ホントに大変だったのです。。。麻布テーラーの店頭に行き、今は3,000種類以上もある生地の中から自分でセレクトして、すべて自分でコメントを書きました。

お世話になっている某ラシャ屋さんの社長にお会いした時に、「○○さんよりも△△をお願いしますよー」と言われたのですが、セレクトには全く忖度はありません。見開きの特集ページでしたが、取材協力費もいただくこともないボランティア活動ですから(笑)。

でも、お客様目線に立って真剣に選んで、真剣に書いたので、大変でしたが勉強にもなりました。オーダーの醍醐味の１つは、生地選びでもあります。麻布テーラーのお客様もそうでない方も参考にしていただければ幸いです！！

さて、生地といえば、麻布テーラーの魅力として多く知られているのが、独自の生地バリエーション。特に麻布テーラーでしか取り扱っていない別注生地は人気があります。

高級感を損なわない機能性生地
DOLCE VITA (100%Wool Super160’s 260g/m Made㏌Italy)

フラテッリ タリア ディ デルフィノは、ロロ・ピアーナ、クロス・エルメネジルドゼニアと並ぶ世界3大ミル(毛織物工場)の1つと称され、今年で創業120周年を迎えたイタリア屈指の最高級生地メーカーです。高級感溢れるしなやかな風合いと発色の良さ、そして華やかな色使いや上品な柄が特徴です。そのフラテッリ タリア ディ デルフィノと麻布テーラーが、長きにわたる取り組みにより実現した、麻布テーラーだけの色柄の生地があります。

麻布テーラーが着目したのは、タリア デルフィノの中でも最高ランクのみに付けられるDOLCE VITAです。15.5マイクロンという極細の原毛を使用した、柔らかく、しなやかな、とろけるような風合いが特徴のラグジュアリーな素材は、見た目のエレガントさとは反して、タテヨコ両方向に伸びる機能性も付加されています。ラグジュアリーでありながら、機能的という現代のドレスウェアーに必要な要素が揃っています。

麻布テーラーはDOLCE VITAという素材をベースに、2色のラインを交互に配したタッタソールチェック柄を別注しました。タッタソールチェックは、ロンドンの馬市場のタッタソールで使用された毛布の模様に由来しているので、スポーツシャツやオッドベストなど使われるなど、スポーティな要素を持っています。そのスポーティなタッタソールチェックを、トレンドのライトカラーのベースに馴染ませ、ラグジュアリーでありながら機能的という素材に乗せることで、麻布テーラーのシーズンテーマであるモダンヘリテージを表現しています。

昨年の夏に、タリア ディ デルフィノ社を訪問しましたが、生産中の生地を見ると○○や△△や□□などスーパーブランドのオンパレード。クオリティの確かさを物語っています。Men’s EXの中でもリコメンドをしましたが、実際に訪問した思い入れと知識があるだけで、忖度はありません(笑)。