フォーマルの装いに・・・

フォーマルの装いに・・・

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本日は、フォーマルなネクタイのお話です。
まずは皆様、この三本のネクタイの中で、より「フォーマル」なネクタイは
どれかわかりますか?

 

 

 

 

正解は一番左の無地(ソリッド)です。左から順番にフォーマル度が下がってゆきます。中にはドットはカジュアルだと思われる方もいますが、

実はストライプよりドットの方がフォーマル度は上なのです。

昨今では様々なカラーや柄のネクタイで出席される方も増えてきていますが、

やはりTPOに合わせた装いでコーディネートするとよりカッコよさが引き立ちます。

では、何故水玉がフォーマルとなっていったのか、お伝えしたいと思います。

 

 

 

 

まず、ドットは古来より西洋では格式の高い柄だったかというと決してそうではありません。
中世や近世で水玉模様が格が高かったいう資料は見たことがありませんし、
貴族の肖像画でよく水玉が用いられているということもありません。

水玉模様が市民権を得たのは19世紀も後半で、
きっかけは不明ですが欧州の社交界で水玉ブームが起こったようなのです。
このきっかけや仕掛け人がわかると、いろんな謎が解けるのですが、
わからないというのもロマンがあっていい気がします。

社交界で着られるようになったことで、当時の礼装であるモーニング用の
細かい水玉柄のアスコットタイが作られたことが、一時の流行の柄でしかなかった
水玉模様をフォーマルの世界に押し上げました。

水玉模様のアスコットタイの流行は第一次世界大戦頃まで続き、
そして第二次世界大戦に近い1930年頃にはよほどの儀礼でもない限り
燕尾服やモーニングは着なくなり、外交官も背広でOKという時代がきました。

そうなると、「ひと昔前の礼服用のネクタイの柄」という感覚がそのまま、
フォーマルな柄のイメージとして残ったようなのです。
簡単ではありますが、これが水玉模様がフォーマルなネクタイの柄となった流れです。
調べればまだまだ諸説出てきそうなお話でしたが、いかがでしたでしょうか?
「よし、1本くらいドットのネクタイも持っておこう」と思った方も、
「対して歴史的な意味がないなら、別に従う必要はないな」と感じた人も、
それぞれの解釈でスーツスタイルをお楽しみください。

フォーマルタイ ¥4.500+TAX~

 

 

 

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