夏にお勧めなモヘア生地
銀座3rd店ブログをご覧の皆様、こんにちは。
宮坂です。
前回に引き続き、今回もシアサッカー生地のご紹介です。
ただし、今回はスーツではなくジャケパンスタイルでコーディネートのご紹介になります。
Loro Piana -CONCERT- WOOL98%/LYCRA2%
オーダージャケット価格 64,000+税~
生地品番 88203
LASSIRE MILLS
オーダースラックス価格 28,000+税~
生地品番 61209
前回と同じくロロピアーナ社のシアサッカーですが、こちらのチェック生地のほうがよりシアサッカーらしいカジュアルな風合いに仕上がっています。サンプルではリネン素材のシャツでコーディネート。リネンは吸湿性に非常に優れ、且つ汗をかいてもべたつきが出にくく乾きやすいので梅雨以降は非常に重宝する素材です。
そして今回特にオススメしたいのは、スラックスです。
コーディネートの主役は常にジャケットと捉えがちですが、今回スラックスで仕立てたのは英国LASSIRE MILLSのモヘア混素材です。ウールにモヘアを5%混ぜた春夏向けのがっしりとした生地。
モヘアとは、山羊(ヤギ)の太く弾力のある毛を指します。細い羊毛と、太い山羊毛を生地に仕上げると生地の表面に目には見えない凹凸が生まれます。この凹凸が肌に対する接地面積を小さくすることで、べたつきの少ないサラッとした履き心地になるのです。また、モヘアは光沢感が強いので画像のように鈍く光るツヤっぽい素材なのです。
モヘア混の質感が非常によくわかる写真がこちらです。
この見事なクリースラインをご覧ください。単純にテーブルに平置きしただけですが、プレスを当てなくてもご覧の通り。これが従来のウール100%の薄手の春夏生地ではこうはいきません。立体感、通気性、ツヤ感と三拍子揃ったまさに夏に向けておススメの素材です。
デメリットとして、伸縮性にややかけるのでモヘアの混率が高まると固く感じやすくなります。麻布テーラーでは、ほかにもたくさんのモヘア素材のご用意がございますが採寸時にしっかりと適正なゆとり感をご案内して参りますのでご安心ください。
是非、皆様のご来店を心よりお待ちしております。
宮坂
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