クレストで仕立てたスーツ vol.2

銀座3rd店ブログをご覧の皆様、こんにちは。
宮坂です。
先日、私が以前にオーダーしていたスーツが仕上がってきました。以前にもブログでご紹介しましたが、今回も2着、クレスト店のナポリモデルでオーダーしました。お客様だけでなく社内のスタッフからもあれこれ質問される機会があり、非常に反響がありました。是非ぜひ、生地ではなく仕立て面でこだわった一着をご検討頂きたいのですが着用スナップだけでは麻布テーラーのモデルとどう違うのか?わかりづらいと思うので、今回は少しディテールについて掘り下げてみます。
まずは1着目はミドルグレイの無地のこちら。
ナポリモデル最大の特徴であるのはこのチーロショルダーと呼ばれる肩周りの仕立てです。縫い線を大きく後ろに取ることで、アイロンワークを施した際に肩回りのフィッティングをより効果的に高める為のパターンにしています。麻布テーラーのパターンモデルとクレスト店のナポリモデルの決定的な違いは、ジャケットに職人の手によるアイロンワーク、そして中縫いのよる最終的な微調整が加えられること、この2点が異なります。
肩回りには出っ張った骨がある為、縫い線や肩パットの集まるところを背中側に逃がしてあげることで着用の際の違和感もより少なくなるのです。
こちらのハンガーにかけた状態と、トルソーに着せ付けた状態をご覧ください。
アイロンワークによってクセ取りされた生地はハンガーにかけると大きなたるみが生まれます。決してクローゼットでよく見えるものではありませんがこれが着てみると背中にとてもフィットするのです。
前裾は少し長め。独特のドレープによりエレガントなシルエットです。
ジャケットの内側、見返し部分です。
台場仕立てだけでなく、大きくカーブした見返しの作りこみがとても綺麗です。よく見ると、ボタンホールもフロントカットに合わせて傾斜させています。モデリストこだわりのパターンですね。
ネームタグはイタリアのサルトリアを連想させるTAGLIO DOROとAZABU THE CLASSIC TAILORの二つから選べます。せっかくのナポリモデルだしイタリアンの方がかっこいいなと思い、私はTAGLIO DOROをチョイスしました。
生地はおなじみのVITALE BARBERIS CANONICOのSuper 150’sを選びました。極細の原毛を採用した生地は見た目はとても美しいですが、扱いもややデリケート。より精度の高い仕上がりを期待してみてナポリモデルをオーダー致しました。
VITALE BARBERIS CANONICO
Revenge Super150’s Wool100%/260g
オーダーシングルスーツ価格 ¥89,000+税~(麻布テーラー各店)
¥142,000+税~(クレスト店ナポリモデル)
是非、興味をお持ちの方がいらしたら麻布テーラークレスト店までお問い合わせくださいませ。
宮坂
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