スーツよりもシャツを先にオーダーした方が良いワケ
そのミソはここにあり、です。
↓この例はビジネススーツとして適切な袖丈か?
と問われれば
「ん~…。」
ってなります。
※中にTシャツなどのカジュアルインナーを合わせるのであればむしろこれくらいがベター(と私は判断しております)。
ビジネススーツとして適切な袖丈はこんな感じ。
シャツの袖を約1.0cm(~1.5cm)、指の太さ1本分目安で覗かせる必要があるわけです。
だからと言って、今持ってるシャツに合わせてスーツをオーダーするのは止めはしませんがオススメもできません。
既製品のシャツ屋さんでネックと裄丈だけ測ってもらって
「あなたはこのサイズですよ」
っていうのを(間違っては無いんでしょうけどその情報「だけ」を)鵜呑みにしてモノ選びをしている可能性が大だからです。
ネックサイズやスリーブが合ってることは勿論大事(というか当然)なんですが、ビジネスウェアとしてのトータルコーディネートをマクロにみるとこぉぉぉぉぉんなに大事なのに意外と見落とされがちなのが、
カフス周りのサイズ
なのです。
この手首で「キュッ」と留まってフィットしてくれているかどうかが、その後のスーツに大ぉぉぉぉぉぉきく影響してくるんですね。
なぜなら人間には「動体視」といって動いてるものに目が行く習性があるので。
「オーダースーツ」と聞くとツヤやかな生地にウエストのキュッと絞られたジャケット、なんかをイメージしてませんか?
意外と他人は見てないんですよ、そこ。
見たくなくても目が行くのは良く動く手首周りなんですね。
もうこれは何万年もかけてDNAに刻まれた防衛本能なので抗いようがありません。
だから
「この人高そうなスーツ着てるのに何っかダっ〇いなぁ…。」
って方は往々にして袖口を始め、関節周辺のサイジングが甘いです。
というか杜撰です。
厳しく申し上げるのならば。
「オーダースーツは細けりゃいいってもんじゃない、バランスなんだよ!」
っていうスーツ親父の十箇条があったとしたら、その冒頭に来るであろうものがこのカフスサイズなのです。
当然私も左右差(左カフスのみ腕時計分+1cm)をつけてしっかりジャケットの両袖からシャツをのぞかせるようにしてます。
結構ココは初オーダーのお客様に驚かれたり喜ばれたりします。
時計による袖口の擦り切れ延命措置にもなりますしね(あくまでも「永」に非ず「延」命)。
だからどうか!
(お持ちのシャツに、ではなくて)本当に「身体に合ったスーツ選び」をする為にも先ずはシャツから、オーダーすることをおススメ致します。
ちなみにドレスサイズを口うるさく申し上げましたが休日用のカジュアルシャツオーダーも喜んで承ります。
カジュアルの場合は逆にカフス周りをゆるくして袖丈は短めにした方が袖筒がストン、とキレイに見えますよ。
(ドレスサイズとしては袖丈は長くゆとりを持たせてカフス周りをタイトにキュッとすべし。)
着丈の形状も「Sボトム」や
「Lボトム」にして短めにするとドレスシャツとの差別化も図れて、タックアウト(裾をパンツの中に入れない)した際もスッキリ見えます。
上記の様なプルオーバー(かぶり式)タイプにしてこれからの時期はハーフパンツなんかと合わせてもグッドです。
というわけで大人気イベント
始まってます。
そこからの、スーツを共に考えましょう!