店長研修 滋賀工場編

回は麻布テーラーの店長9名(どういう基準で選抜されたかはご想像にお任します。)を引率し直営縫製工場と中伝毛織様の工場を視察しました。
店頭では、普段出来上がった商品しか目にしていないので、生地から縫製まで含めた物作りの現場を見ることにより、接客に活かせる知識の習得が目的です。

先ずは直営滋賀工場、麻布テーラーは東広島とここ米原は滋賀工場の2工場で年間8000万着を超えるオーダー品のスーツ、ジャケット、コートを縫製しています。

滋賀工場の設立は1969年です。その歴史を物語る、なかなかノスタルジックな看板です。




最新の自動裁断機の説明を受ける店長さん達です。歴史は古くても最新設備も整っています。



とは言え、オーダー品における細かなご要望に対応するための、ハンドによる型入れと裁断を行うため、裁断場も大きく確保しております。



自動裁断機では対応できない受注品の手作業による型入れと裁断作業です。



アンティークとも言える、細かい手作業用のドイツ製骨董ミシン。



全自動の上衣腰ポケット作製ミシンほぼロボットです。
この様に、袖着けなどの人の手による細かな調整が必要な縫製と、正確な形状維持やスピードが必要とされる縫製など、上手く調和を持たせながら縫製、お客様にとって一着だけのオーダー品をお届けしているのが麻布テーラーの直営工場です。



最後は工場長を交え検品現場にて、店舗と工場現場との意見交換。検品体制のあり方や作業内容の共通認識など、今後の品質向上に向けてコミュニケーションをとりました。ショップでは簡単に思っていたことが工場では非常に手間であったり、反対に困難であろうと思っていたことが以外に簡単な作業ですんだり、現場ではいろんな事が簡単に解決するものです。お互いに有意義な視察だったと思います。

それでは、次回は中伝毛織編です。

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