MILANOUNICA・PRMERE VISONトレンド情報

麻布テーラーファンの皆様、初めまして、麻布テーラー事業本部副本部長の角本です。昨年6月就任以来悪戦苦闘の日々を続けております。2月4日よりミラノ、ロンドン、パリの海外出張を終え、先週末帰国しました。今回のブログは、その出張報告です。

出張の第一の目的は、4日から6日迄ミラノで開催されたMILANOUNICA(ミラノウニカ)と10日から12日迄パリで開催されたPRMERE VISON(プルミエール・ヴィジョン)への参加で、2016年春夏服地の素材・カラー等のトレンド情報収集です。

MILANOUNICAは市内中心部から15分程のFieramilanocityという展示会場で開催され、今回の出展社数は353社、そのうちイタリア以外の欧州諸国が64社という報告です。加えて、日本企業34社・団体で構成した第2回「ジャパン・オブザーバトリー」が設けられていました。

高級服地、中級・カジュアル服地、シャツ地の3の展示会が集合するMILANOUNICAの中でも、我々が参加する高級紳士・婦人服地を扱うIdeabiella(イデアビエラ)は、格式が高く専用入場パスがなければ入る事が出来ません。他の展示会とは一線を画した存在です。

各メーカーのブースではトレンド情報収集を行いました。

E ZEGNA:ブース内のVPによるトレンド情報の取得とニュークオリティの把握、REDA:2016年春夏のニュークオリティの確認、DOUMEUIL:ニューバンチ、リニューアルバンチの内容確認、ORMEZZANO:ジャケット、パンツ、セットアップ素材のトレンド把握、CANONICO:スーパー110’S、スーパー120’S、モヘアトロピカル、モヘアツイルなど全般に渡りカラーサンプルの依頼、T DELFINO:ワールドトラベラー用スーツ生地とジャケット生地の情報収集、LORO PIANA:フォーシーズンズの素材情報収集。

全般的なトレンドとしては、カラーはブルーの傾向は変わらないものの、色の幅が一層広がっている事が一番の特徴です。またベージュなどのナチュラルーも多く見られ、ジャケットを中心としてプラムやボルドーも浮上していました。

柄については、ドビーやジャガードといった地模様系が2015年の秋冬同様多く、引き続きストライプに比べチェックの露出が多いのが傾向との事です。

PRMERE VISON(プルミエール・ヴィジョン)は、パリ中心街から電車で30分程のシャルル・ド・ゴール国際空港駅の隣にあるParc de Expositon駅に隣接するノール見本市会場で開催され、今回は50か国1,793社の出展でした。PRMERE VISONは、テキスタイルを中心に、糸、プリント図柄、リボンなどの服飾資材、皮革素材、ガーメント業者といった6つの見本市で構成されています。

PRMERE VISONを訪れる人が立ち寄るのが、全出展社のサンプルスワッチを運営会社のクリエイティブ部門がキーワードやコンセプト毎に分類展示しているエリア。2016年春夏のファッション素材の大きな流れを把握出来る事が理由です。ここでは毎回素材とカラーコディネートのトレンド情報把握を行います。

メーカーのブースでは、トレンド情報の収集を行いました。

Bulmer & Lumb:WORLD TRAVELER AIR WOOLのデザイン収集、SONDRIO:ブース内のVPによるトレンド情報の取得とカジュアルジャケットのセットアップ素材の把握。今回のトレンド情報を基に、GRAND MARQUISやWORLD TRAVELERの編集作業やコーディネート提案を行います。店頭にお目見えするのはまだまだ先の1年後となりますが、皆様お楽しみにお待ち下さい。

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