現代の名工

我々グループの展示会も無事終わり、秋冬の立ち上がりに向け奮闘中の日々を送っています。展示会では麻布テーラーグループの最高峰ショップである、Azabu Tailor Crestにおきまして、フルオーダーの毛芯について特集を致しました。ここでフルオーダーの毛芯をハンドメイドで仕上げる実演をして頂いたのがクレストの工房でフルオーダーを担当する「現代の名工」鈴木誠二先生です。2009年に厚生労働省から「現代の名工」に選ばれ、2014年5月に「衆民の模範たるべき者」に授与される黄綬褒章を受章されました。鈴木先生が「毛芯も手作りであるべき」と、この物創りを銀座のAzabu Tailor Crestにてその匠の技を奮っています。

毛芯は建築物で言うところの、大事な柱です。この毛芯に個々のお客様の体系に沿った立体感を出すにはハンドメイドでしか対応出来ません。だからフルオーダーが身体にフィットし着心地が良いのです。

写真では解りにくいですが、これは毛芯の土台。この時点で切り込みを入れたり、パーツを組み合わせたりして、お客様の身体に沿った立体感を整えるのです。そして、表素材に芯据えをしてアイロンワークでさらに身体に沿った立体感を形成していくのです。

毛芯の硬さや、軽さなどはテイストやお客様とビ・スポーク(会話)する事に作成し、唯一無二のジャストフィットの一着へ仕上げて行きます。

こうしたフルオーダーのテクニックや付属物の開発は、細分化され麻布テーラーの工場での新しい開発に落とし込まれることもあり、オーダー品分野の新規開発にも大きな役割を持っています。

銀座4丁目のビルの5階にあるショップには、大きな窓から光を取り込んだ工房があり、鈴木先生が一針一針、丹念にお客様のために作業しています。

フルオーダーでは、仮縫いで2回のフィッティングを経て仕上げていきます。工房にはフィッティング待ちの仮縫い商品がお客様をお待ちかね。

Azabu Tailor Crestでは¥200,000代からフルオーダーを楽しめます。TAGLIO D’ORO、AZABU THE CLASSIC TAILORブランドのパーソナルオーダーも¥80,000代から楽しめます。

ショップでは野間店長、鈴木先生、他のスタッフも気軽に洋服の相談に乗って頂けますので、フルオーダーが初めてのお客様でも気軽にご来店頂けます。

合わせて読みたい記事

azabu tailor ware house 期間限定オープン

NANO Finishって?

2015 SS Fabric Collection その2 SCABAL×CA4LA×azabu tailor