この企画は公私混同ではありません？！

今年の6月に行われたピッティウオモを中心にしたメンズクラブのスナップ集が発売となりました。

6月にミラノでメンズクラブの西川副編集長と海沼さんと食事をしたのですが、このスナップ号の撮影から校了(雑誌校正が完了して印刷しても差し支えない状態になること)までの過酷さを聞いているので個人的な感情も重なり真剣に読みました。

私もいつも企画やルックス提案の参考にさせてもらうのですが、今回は更に内容が濃いものになっています。社内研修の中で、店舗スタッフにいつも口を酸っぱく言っていることと同じ趣旨でした。要するにスナップ集で目にするピッティウオモに来場する人達は、やり過ぎ(トゥマッチなサイジングとルック)が大半なので、お客様へのご提案はもちろんのことスタッフ自身服装にも注意するようにと。。。

分かりやすく言うと、ピッティウオモはお祭りなので、お祭りに相応しい服装というものがあります。スナップに撮られたいという、ある意味おかしな人が世界中から集結するので、一般の人がその中に入ると仮装パーティに近い感覚を覚えるかも知れません(笑)。

もちろん、正しい服装を理解した上で個性を控えめに主張している本当にお洒落な人もいます。その見極めが難しい。。。是非、スタッフもこの号を読んで勉強して欲しいものです。

私も偉そうに人のことを言っていますが、やり過ぎてしまう感があるので反省をしようと思います。会場で沢山のスナップを撮られましたが、何処かの国でメンズクラブのように×(バツ)をもらっていないことを祈るばかりです(汗)。

さて、相変わらず前置きが長くてすみません。本題は、同号の巻頭のエクスクルーシブとページで紹介された「R&BLUES オーダーデニムシャツ」です。

ドレス仕立てのデニムシャツをテーラードに取り入れるスタイルは、イタリアから火が付き、新たなコーディネートの楽しみを与えています。6月のピッティウオモをみても来春夏も継続トレンドで新定番化しています。その最旬デニムシャツの持ち味は、テーラードフィットと加工による着古し感。その両方を完璧に手に入れるにはオーダーしかありませんが、サイズの安定性が課題となり不可能とされていました。R&BLUESは、洗い加工をした時の数量、色、気温、室温によって縮率を想定して、±1.0㎝という誤差の上がり寸許容範囲を実現。シルエットはもちろん、襟やカフス、ポケットの形も選べ、酵素を使って洗う事によって着古したようなあたり感が出る「バイオウォッシュ」、バイオ加工工程後、塩素系の薬品を使いインディゴを脱色する「バイオブリーチ」などの洗い加工も選べるというスペシャルなオーダーなのです。

価格：￥18,000+税～　納期：約4週間

展開店舗：SQUARE二子玉川店、SQUARE梅田店、SQUARE福岡店、&B札幌店、&B銀座six店、&B新宿South店、&B名古屋店、R&BLUESブリーゼブリーゼ店

今年の春にデビューしていたのですが、こんな画期的なオーダーシャツを展開しているのに、なぜか認知度が低い。。。そこで、視点を変えてプレスプレビューに再度提案してみたら大反響！プレスの木村くんの情報によると、メンズクラブさんを筆頭に、いくつかのメンズファション誌で取り上げていただくようです。

では、私が変えた視点とは？？それは、デニムでフォーマルシャツを提案したことです。

個人的に欲しいフォーマルシャツが見当たらなかったことが始まりです。サプライヤーのパーティに招待されることが度々ありますが、フォーマル感とカジュアル感を程よくミックスしたスタイルが気分なのですが、どうしてもイメージするシャツがない。。。そういえば、新しく開発したデニムシャツでフォーマルシャツを作ったらカッコイイかも！と思いました。

デニムシャツといえば、カジュアル素材なのでインポートブランドで良く目にするのが、カッタウェイカラーやボタンダウンカラーなどが多いのが現状です。もちろん、R&BLUESのそれはオーダーなので出来るのは当たり前ですが、カジュアルな素材であえてフォーマルで仕立てた方が面白いしお洒落じゃないかと。。。

普通のスーツをデニムのフォーマルシャツでこんな感じで着こなすのが、私の今のフォーマルスタイルのイメージです！

早速、私もこのデザインで注文しました。これはフライフロント(シャツの前立てを二重にしてボタンを見えなくしたもの)で加工技術の問題で出来なかったディテールでした。私がどうしても本格的なフォーマルディテールでオーダーしたかったので、調整を重ねて今年から出来るようにしました。これも、お客様のため、決して公私混同ではありません(笑)。