上月のきづき#ミラノ

上月のきづき#ミラノ

ミラノも4年ぶり。あまりに嬉しくて、年甲斐もなくドォモの前で記念撮影(笑)。久しぶりにミラノ市内のお店をくまなくリサ―チをしたのですが、素敵だったお店が数多く閉店されていたのに驚きました。パンデミックの影響は、ここミラノでも感じられました。

さて、ミラノでは店舗リサーチもありますが、メインはビエッラに行くこと。アルプスのふもとに位置する織物工業の中心都市で、世界三大毛織物産地の1つ(イギリスのハダースフィールド、日本の尾州)です。靴の聖地がノーザンプトンなら、生地の聖地の1つがビエッラになります。

先ずは、マルラーネでミーティングと工場見学。マルラーネは、1952年創業のマルゾットグループに属する高級生地メーカーです。麻布テーラーでもGUABELLOのセカンドライン的な存在として人気があります。特にSUPER 100’S〜120’Sの梳毛生地でありながら、耐久性や機能性にすぐれているので、お洒落なビジネスマンに人気です!

次にフラテッリ・タリア・ディ・デルフィノへ。クロス・エルメネジルド・ゼニア、ロロピアーナと並び世界3大毛織物工場と称される名門です。特にデザイン性の高さがとびぬけているので、麻布テーラーではファションやトレンドに敏感なお客様にとても人気があります。私も企画をする時に、ここの生地でホントに助かっています(笑)。
 
ここでは、もうすぐ始まる秋冬シーズンのコラボレーション企画のミーティングとファクトリー見学。さらに、特別に来月のミラノウニカ(世界的なテキスタイル見本市)に出品する企画をいち早くプレゼンテーションしてもらえました。麻布テーラーは、チームで企画から仕入・生産の準備をしています。私はシーズン毎のコンセプトや企画フレームをつくるプランナー的役割なので、いち早くクリエイティブチームの話しを生で聞けるのは大変ありがたく、大変価値があります。私が持っている情報と妄想だけでは、限界がありますから(汗)。


また、ここには膨大なアーカイブ資料が保管されています。ミラノウニカ前なので、オープンには出来ませんが、近年のクラシック回帰は、このようなアーカイブデザインをアップデートすることから、トレンドが生まれているようです。

このように、クリエイティブチームから生まれたアイディアを、伝統的な職人技と近代的な最新技術を併せ持つ生産工場で、形として表現します。

最後に好例の記念撮影!

次回はロンドン編をお届けしますが、このブログはヒースロー空港で書いています。ロンドン編がアップされる頃は、もう日本に帰ってきていますね(汗)。

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