今トレンチを着る
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銀座3rd店ブログをご覧の皆様、こんにちは。
先日オーダーコートフェアについてブログを書かせていただきました
本日はその中でも、とりわけおススメしているこちらをご紹介致します。
オーダートレンチコート
シングルトレンチコート ¥67,000+税
ダブルトレンチコート ¥72,000+税
トレンチコート。今ではコートとしてだれでも知っている、メンズ、レディース様々なブランドで取り扱われているもっともポピュラーなアウターではないでしょうか。最近は、映画好きの同僚におすすめされて映画をよく見るようになりましたが、恋愛物でも、ミリタリーものでも、このトレンチコートは非常によく見かけます。
そもそもトレンチコートは、第一次世界大戦時に英国軍兵士の為に開発されたものです。寒冷なヨーロッパ地域での野外戦闘時に風や雨をしのぐことのできる防水型の軍用コートが起源となっています。Trench(塹壕)の名から分かるように、雨天や泥でぬかるむ地面などといった極めて悪条件の中での耐候性が評価され、その後の平時のコートとして採用されたようです。
その為、デザインの随所に軍用コートとしての特徴を残しています。
特に雨と風を防ぐ機能に関してはピカイチ。
アンブレラヨーク。
このヨークを伝って雨が落ちることで背中を濡らさない仕様になっています。
襟は立ててチンストラップをかけることでハイネックに。右胸のガンフラップは実際の戦闘時、小銃を構える際に安定しやすくしたり、補強の為にあしらわれたもの。また一説によれば、フロントの前合わせの右端を覆うことで雨風の侵入を防ぐストームフラップとしての為だとか。
袖口もベルトで絞ることが出来ます。
現代では本来の目的で使われることはないでしょうが、肩先のエポレットも軍用品ならではのデザイン。水筒や双眼鏡、その他様々な携行品を吊り下げたり、負傷兵を引っ張り上げる為に備わっているものです。
今回麻布テーラーがご用意させて頂いたトレンチコートには、ライニングは付属しておりません。その代わりに、秋冬春と幅広いシーズンで着用して頂くことが出来ます。
今回袖付けはセットインスリーブからラグランスリーブに変更。シルエットもトレンチ本来のAラインに修正されています。少し大きめのサイズ感で着丈も長めにお召し頂くと動きやすく、裾にかけて美しいドレープがあらわれてきます。ご用意している生地は高密度に織り上げられたコットンベンタイル。撥水性、通気性に優れた素材なのでしっかりと実用性も確保しています。色もベージュ、ネイビー、ブラック、カーキの4色展開です。
機能性に裏打ちされたデザインは、たとえ使わないものだとしても美しいものです。
たかがトレンチコートとは言わずに、ぜひ羽織ってみてはいかがでしょうか。
ほんの少し、デザインの背景にも考えを巡らせてみるだけでも外出が楽しくなりますよ。
宮坂
ORDER COAT FAIR
9/27(水)~10/25(水)
※トレンチコートはコートフェア終了後も2018年1月31日までオーダー可能です。