今シーズン私がオーダーしたスーツ。

今シーズン私がオーダーしたスーツ。

現在発売中のMEN’S EX11月号にこんな告知がありました。

「ビジネスや自分のフィールドで情熱を持ってチャレンジし、時代を変えていく才能や志を持つ人」を表彰するアワード「SUITS OF THE YEAR 2018(スーツ オブ ザ イヤー)」が開催されるようです。

 

以下、原文のまま引用します。

社会がいかにカジュアル化しようと、スーツを取り巻く環境がどれほど移り変わろうと、社会に、世界に大きく羽ばたく人にはやっぱり正統派クラシックなスーツ姿が一番、似合うのだと、M.E.は声のある限り、言い続けたい。

自らを厳しく律しながら、他社を温かく迎え入れる意思。あるいは大きなステージに向かう覚悟。その決意をカタチにした服の数々が「SUITS」なのだし、ひいてはそんな思いを胸に挑戦を続けるチャレンジャーたちが人々に認められ、そして報われる世の中であってほしい。

来るべき2020、そしてさらにその先へと向かう新たなアワードとして、M.E.と日本経済新聞社が運営するNIKKEI STYLEは「スーツオブイヤー」を共同で創設します。

 

私はこの文を読み感動しちゃいました。私が麻布テーラーのクリエーティブディレクターとして考える麻布テーラーのスーツに対する想いと同じです。さすが、スーツとビジネスを熟知しているM.E.さんと NIKKEI STYLEさんです!良く見ると麻布テーラーも協賛していました(笑)。

 

そういえば、昨年はM.E.さんと NIKKEI STYLEさんと一緒に「Gentleman’s Night」も開催していましたね。

今回の「スーツオブイヤー」は規模が違いますが、とても楽しみです。もちろん、私も授賞式&パーティーに伺う予定です。一般のお客様も受賞式&パーティーに80名様をご招待するようなので、興味のある方はこちらをご覧ください。

 

自らを厳しく律しながら、他社を温かく迎え入れる意思。あるいは大きなステージに向かう覚悟。その決意をカタチにした服の数々が「SUITS」、そんな想いで私が今シーズン仕立てたのがこの生地です。

もとは騎兵(キャバルリー) 、馬にのった騎のズボンに用いられた素材で弾力性と耐久性を兼ね備えているのが特徴で、主にスポーツウェアやユニフォームとして用いられるキャバルリ・ツイルという綾織物です。

 

そのため生地に非常ハリコシがあり少し粗めで目付が400gを超えるようなヘビーウェイトが特徴のキャバルリ・ツイルですが、英国老舗ミルブランドのLASSIER MILLSのそれは、ハリコシのある英国クラシックの雰囲気を残しつつも本来のものより目付を軽くし、しなやかさを出すことで現代的に落とし込み、ビジネスシーンでも着られるように仕上がっています。冬はコートも羽織ったり、ベストを合わせたりと重ね着をする機会が多いので、ヘビーな素材は年齢とともに疲れるようになりました(汗)。

 

見た目はヘビーでブリテッシュ&カントリー。それをライトでブリテッシュ&シティに着こなすのがテーマです。なので、1プリーツのサイドアジャスター付きベルトレスのパンツにしていますが、チェンジポケットや2インプリーツなどの装飾的ディテールはあえてしていません。芯地やパットも入れずに軽く仕立てています。ちなみに、本日もこのスーツで出勤、もちろん「スーツオブイヤー」にも着ていく予定ですが、一緒に仕立てたベストを合わせようと思います。

私の場合は、厳しく律する正(せい)ではなく、邪(よこしま)な気持ちにもなれない、綾(あや)という斜めな気持ちが、スーツのセレクトにも出ています(笑)。

 

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