令和最初の?ブレザーの着こなし、お教えします!
PRESS Blogをご覧の皆様こんにちは、篠塚です!
令和、驚きましたね!発表時はあまりに想像外すぎてポカーンとしてしました笑
皆さんの予想は当たりましたか?来たる改元まで、この話題で持ち切りになりそうですね。
出典は日本最古の和歌集「万葉集」からで、元号初の日本書物由来というのも驚きです。梅花の歌序文からという事ですが、春の訪れ、花開く新時代の現れって感じで、由来を聞くと何だか良い元号な気がしてくるから不思議。
様々な物には由来があって、それを知る事で深く楽しめるものって多いですよね。僕らが扱う洋服もまさにそれ。例えばジャケットの後ろのスリットは乗馬をするために真ん中で割れ(センターベント)、その後サーベルを刺すために両サイドで割れた(サイドベント)なんて小話を、接客の際にすると皆さん喜んでくれたりします。
麻布テーラー、今季ブレザーを推してます。ブレザーの由来、皆さん知ってます?
そんなブレザーの由来は、我らがディレクターの上月がブログで書いているので、是非お目通しを。
以下、抜粋です。
このフェアを企画する前に、先ずは自分自身がブレザー博士にならないといけないと思い、ブレザーに関する様々な文献を調べました。たどり着いたのが、1973年にEsquire誌によって編纂された「Esquire’s encyclopedia of 20th century men’s fashions」でした。
そこには、スポーツコートの代名詞的ブレザーを、「今シーズン(1924年)、イギリスで素晴らしい人気を集めている衣服」と書いてあります。この時のヘンリーレガッタで最も流行したブレザーは、1860年代の帆船であるイギリス軍艦ブレザー(Blazer)号の艦内で最初に着られた上着であるブレザーの原型から多くを得ているのも特徴。それがまず裕福なアメリカ人に受け入れられ、その後は大衆市場に拡大されたといいます。
簡潔に書かれていますが、僕らに馴染みあるトラッドなシングルブレザーは、カレッジ対抗レガッタ(ボート競技)で、レディマーガレットクラブが、クラブカラーの燃えるような真紅ジャケットを羽織って応援をしていました。その姿が川面に映った光景がまるで炎が燃える様(Blazer)に見えた、という一説ですね。
今では普遍的なブレザーですが、由来だけでも長々と蘊蓄を語れるぐらい伝統あるアイテムなんです!
しかし、この知識はあくまでも雑学。知っていればブレザーをより楽しめますが、実際の着こなし方が分からない、なんて本末転倒な事にならないよう、僕なりに考えたブレザースタイルをご紹介!
① ビジネススタイル
言わずもがなの王道スタイル。ネイビーブレザーにグレースラックス、これさえあれば他に何もいらない!というぐらい、あればめちゃくちゃ重宝するアイテムです。
こういった定番スタイルはVゾーンが肝心。シャツはオックスフォードのストライプシャツを採用。生地自体はざっくりとしていますが、ストライプで清潔感を出し、ボタンダウンでブレザーとのマッチングを図る。この時はボタンダウンのボタンはしっかり留めてください。これ重要です。ネクタイはシンプルなレジメンタルですが、ネップという生地の表面に節が出ている物をチョイス。さりげない季節感の演出が、気の利く男って感じです(モテそう)。チーフはシンプルにTVホールドで誠実さを演出しましょう。
② トレンドてんこ盛りスタイル
ネイビーブレザーの金メタルボタンの色を拾い、トレンドカラーであるイエローを主体にしたコーディネイト。ビジネスではもちろんNGです(人によりますが)。ブレザーを着るからには、ザ・トラッド!というスタイルってしてみたくないですか?僕はやってみたくなる派です。それでよくやり過ぎ注意を食らってますが笑
ビジネススタイルとは一転、派手なVゾーン。個性を出すには十分です。トレンドのヴィンテージ感あるネクタイにタイバーで華やかさをプラス。さらにボタンダウンのシャツはわざとボタンをはずします。エリをちょっと浮かせてアピールしてみたりして。胸元はチーフではなく、敢えてのエンブレム。これ、本当はイギリスのエンブレムなんで知ってる人からしたらNGなんですけどね笑。「HONI SOIT QUI MAL Y PENSE」って書いてあるのわかりますか?イングランドの最高勲章である「ガーター勲章」に刻印されている文章です。”悪意を抱くものに災いあれ”という意味らしいです。ちょっと強めな言い回しですが、悪意を抱くものには災いが降るよ、という格言でも使われるそうです。知っている人からしたらNGな合わせですが、由来を知って、敢えて見た目でチョイスしたって事を言えたら誰でも納得してくれるはず。
③ドレスカジュアルスタイル
休日、ちょっと良い所に行くときの服装って困りません?でもネイビーブレザー一つあれば、一瞬でそれなり感を作り出せるからオススメです。
シャツをクルーネックのサマーニットに変えるだけで、ぐっと印象がラフになります。ネクタイがなくなってさみしい首元はネッカチーフやスカーフで覆ってあげると大人っぽくなりますよ。タイドアップする時はチーフをおススメしますが、カジュアルならそんなかしこまらず、シンプルに何も入れない方がいいかもしれません。
さて、僕なりの3パターンをご紹介させていただきましたが、参考になったでしょうか?
今回つかったコーディネイトのブレザーは、全て同じモデルを使っています。
それがこれ。
3月25日発売の[MEN’S CLUB」で紹介されている麻布テーラーのオーダーブレザーです!
モデル櫻井さんが、スタイリング例を着こなしてくれていますが、まだまだ着こなしの幅があるってこと、きっとわかっていただけたと思います。
因みに現在、麻布テーラー全店で「ORDER BLAZER FAIR」を開催中!
ご注文いただければ約6週間でブレザーが仕上がります!
注文は平成、仕上がりは令和という、時代をまたぐメモリアルブレザーをオーダーしてみてはいかがでしょうか?笑
それではまた次回!