上月のきづき#麻布テーラーブレザー

上月のきづき#麻布テーラーブレザー

先日、何気なく携帯を見ていたら、興味深い写真を見つけました。2019年のミラノファッションウィークのヴィヴィアン・ウェストウッドのショーの写真です。昨年末に81歳で死去のニュースを知った時は、とても驚きました。ファッション界のパンクの女王と呼ばれ、日本でもとても人気のあるイギリスのデザイナー。私は中学性の時に、ロックバンド「セックス・ピストルズ」を聞いていて、その強烈な衣装に関心を持ち、彼女を知りました。このショーの思い出と写真は大切にします。

我々がメインで扱うテーラードウエアの礎を作ったのが、イギリスであると言われています。伝統と革新の衝突により、貴族や王族のファッションは、現在のフォーマルウエアやスーツへとつながり、若者たちの特権階級への反体制の意識から、サイケデリックやヴィヴィアン・ウェストウッドなどパンクファッションも生まれたといいます。 そして、今また注目されているブレザーもしかり。1973年にEsquire誌によって編纂された「Esquire’s encyclopedia of 20th century men’s fashions」を見てみると、スポーツコートの代名詞的ブレザーを、「今シーズン(1924年)、イギリスで素晴らしい人気を集めている衣服」と書いてありました。

この時のヘンリーレガッタで最も流行したブレザーは、1860年代の帆船であるイギリス軍艦ブレザー(Blazer)号の艦内で最初に着られた上着であるブレザーの原型から多くを得ているのも特徴です。それがまず裕福なアメリカ人に受け入れられ、その後は大衆市場に拡大されたといいます。

その後、約1世紀を得てもなお、トラディショナルが薫るブレザーは注目を浴び続けています。麻布テーラーは、この伝統や基本を大切にしながらも、お客様の個性を反映した、時代性にあったブレザーをご提案したいと考えました。 フェア期間中は、参考サンプルとして、正統派のイギリス的ブレザー、プレッピー&コンテンポラリーなアメリカ的ブレザー、スマートでモダンなイタリア的ブレザー、都会的なフランス的ブレザーなど、イメージを共有しやすい店頭サンプルもご用意しています。

また、名だたるファッション・ライフスタイル誌を代表する業界人の皆さんに、麻布テーラーのブレザーを実際にご注文いただき、自由に表現していただきました。麻布テーラーでしか見られない、十人十色のオーダーブレザースナップもお楽しみください。

さらに、今回のブレザーフェアに合わせて、ブレザーのキーになるメタル釦もリニューアルしました!

それぞれのブレザーテイストにマッチするスラックスやジーンズ、シャツ、そしてネクタイなど、ブレザースタイルに華を添えるコーディネーションアイテムも発売中です。オーダーブレザーは¥27,500(税込)から作れるのでコスパも魅力です。是非、店頭でご相談下さいませ! 最後に、私のブレザーデビューは渋カジ全盛期の高校生から大学生にかけて。高校の制服は学ランだったので、祖父から買ってもらった金ボタンのダブルブレザーを大切に着ていました。ラルフローレンのオックスBDシャツとマドラスチェックのパンツ、足元はセバコのビーフロールローファーを合わせるキレカジと呼ばれていたスタイル。直前まで、ロン毛にバンソンの革ジャンを着ていたので、急に彼女の親受けも良くなった記憶もよみがえりました(笑)。

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