冬のワードローブ構築法、必須はフラノ素材。#2
先週のスーツに引き続き今回は起毛素材のジャケットで参ります。
色感に欠けるモノトーンであるからこそフランネルやツイード等、豊かな素材感で鮮度を維持しましょう。ファッションは生物。鮮度が命です。
冬×ダブル×フランネルの組み合わせはある一定条件下に於いて考えると各々が持つあらゆる強みや弱みを補い合う最強の組み合わせと言えます。
「冬」=寒い
「ダブル」=重い、暑い
「フランネル」=軽い、暖かい、柔らかい
ことから、
ダブルに興味がある方はフランネルから取り入れることできっと重たさもさほど気にならない上に暖かみを感じやすいですし、「冬」と「ダブル」が有するネガティブイメージも「フランネル」であれば克服できるわけですね。
生地はイタリアビエラよりFratelli Tallia Di Delfino。since1903の老舗です。「タリア」とか「デルフィノ」と呼ばれます。「デルフィーノ」とか言っちゃった日にはもうあなたは玄人ですよ…。
ハイセンスさと高品質さがこれでもかって程わかりやすい稀有なブランドではないかと。
オーダー業界ではポピュラーな割になかなか縁が無くて手を出せずにいたこのブランドですが、この大きな千鳥格子を見つけて「やっと会えたね!」感が込み上げて来たので今年はコレに決めました。
この柄や素材感を一切邪魔させないためにボタンはサテン地の包み型に致しました。
店長からは初見で「うわなんか狂ってるわぁ…」とのコメントを頂きました。この生地自体は、実は店長と取り合いになりかけた程2人ともベタ惚れなんですけどね。
…生地自体は!
スラックスも今回は引き立て役に徹してもらいました。
ただ、インプリーツには個人的に飽きが来たのでアウトプリーツに変えてみました。再三申し上げますがファッションにはマンネリが大敵です。
意識や行動、習慣と同様に着ている服が人生や人格形成の一端を担っているのは、絶対ではないにせよあながち外れでもないと思います。
もちろん「見かけによらない」方も沢山いらっしゃいますが、上品で鮮度の高い装いをしている方はかなりの確率で考え方も柔軟で魅力的な方が多いです。
毎日のコーディネートを組み立てることは小さな「トライ&エラー」の繰り返しとも言えます。そういう方はそのほかの分野に於いても挑戦や実験を繰り返しているから若々しくて魅力的な方が多いのでしょう。
この冬は、「~で良い」を禁句にして服選びしてみませんか?
今回はエリア企画として生地や素材にフォーカスを絞りましたが、その他こだわりやオススメポイントは来週あたりにでも銀座six店着用品紹介企画(中村編/春成編/小倉編)にてまた改めて更新致します、ではまた!
Fratelli Tallia Di Delfino Order Jacket Price ¥76,000+税~(+別途ダブルオプション¥5,000+税/サルトリア仕立て¥12,000+税/軽量仕立て¥3,000+税)
佐藤
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